さようなら、マイホーム。

mayte Flanagan

2011年12月31日 15:09



住み心地の良い我が家。
途中、土地を借りている不動産屋さんの意向で
場所を移したことはあるけれど
家自体はそのままに、結構長く住まいを構えていたように思う。

たくさんのネコと乗馬用に飼っているお馬たち。

映りゆく季節を楽しみながら、ここで過ごしてきた日々。

それをもうすぐ自分は手放そうとしています。


大きな土地でもないし
安価な設定のレンタルなので、お金がどうこうではなくて

ひどく・・・情けない話だけども

一人の時間が辛くなってきたからです。














自分にはSLパートナーと言う、いわばSL奥さんがいて
彼女との関係性は今だって良好だし
ずっと一人だったというわけではないし
互いの事情も心持ちも変わってきて
それに加えて、リアルの在り様が変わってきたことも
やむを得ないし、そこら辺は当然わかってて。

もともとひとり上手なタイプなんで
これまでずっとこんな具合で変わらずにいて
自分でも全然平気と思ってきたのだけれど

ここへ来て、すとん、と
何かが落ちたような感じがした時があって

それ以後、酷く自分が一人なのが際立ってしまって
思い出すのはたくさんの時間を過ごしていた日々のこと。

何が何という理由などなく
ほんの少しの時間でも一緒にいようとしていた時のこと。
リアルの諸雑をできるだけ早めに切り上げて
少しでもオンしていたかった頃のこと。

時間の長さではなくて。

何を置いても一緒にいようとするのが当たり前で
実際そうして一緒にいた日々のこと。

知らない間にじわじわと
一緒にいるようになってから3年近くの間に
様々な出来事に出合う中で
アレコレ状況も変わっていく中で
変わらないはずだったボクらの何かが変わったように思えて。

もう一度書くけれど

ボクらの関係自体が崩壊したのでもなければ
冷めたのでもなく
あいからわず良好なのに、そのはずなのに

何故自分が一人なのがたまらなく感じられるのか。
それを確かめるためにも。
また、そんな風に考える毎日が辛くて
その辛さから逃げ出す意味でも・・・。

2人で過ごすためにしつらえた全ての・・
そのほとんどを一人で過ごしているうちに
季節が変わり撤去して
また新しい季節に合わせてしつらえて
そしてまたほとんど一人で過ごす。

その繰り返しに耐えられなくなった、自分の弱さから。


実際のところ
このセカンドライフという世界は
このボクらの家のような『自宅』はなくても生きていける。

ほんの少しゆっくりできるソファやベッドなどの調度品が置けて
買ってきたものやもらってきたものをオープンするスペース
簡単な諸作業ができるスペース
それらがあればいい話。




セカンドライフという仮想空間は
あくまでも、我々の『余暇の過ごし方の一つの手段』でしかなくて

その『余暇』が少なくなれば
その『余暇』をセカンドライフで過ごすことに重きを置けなくなれば
少なくなっていくのも当然のこと
心から楽しめなくなっていくのも当然で
二の次三の次になっていくのも自然の流れ。

気持ちは変わらない。とは言えど

何の空虚なのか
何の悲しさ、切なさ、寂しさなのか
それ自体もわからない始末。

そんなこんなで、守り続けていた我が家を手放します。
年が明けて間もなく。

小さな小さなよその安アパートでも借りて
非常に必要最低限だけでいいのだから。
ほんの少しでも言葉を交わせれば関係性は『変わらない』のだから。

どんどんそうして縮小してシェイプして

IMでいいよね
セカンドライフにオンしなくても
ツイッターでいいよね
FBでいいよね
電話でいいよね
メールでいいよね・・・

そうやって何が何だか分からなくなってくのかもしれない。


互いが始終そばにいなくても心は繋がってるから。
いつも思いあってるから。


この言葉には、落とし穴があるよ。
その落とし穴は底なしの井戸みたいに深くて
ゆっくりと落ちて行くかのよう。

過ごす時間の長さが短くなったとか
そんなんじゃない。

それに気づけるまで。


本当に、気づけるまで・・・・。


my life